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パラマウント硝子工業 省エネ基準の義務化をにらみ、断熱材の開発、普及を戦略的展開 – オンライン記事

パラマウント硝子工業は、高性能グラスウール断熱材「ソフール」(厚さ100㎜、90㎜)を発売した。新たなスタンダード商品としてアピールし、断熱レベルの底上げをはかりたい考えだ。>

10キロ品で次世代省エネ基準のⅡ地域以南に適合
sofule01.jpg 新しいグラスウール断熱材「ソフール」は細い繊維を採用した高性能10キロ品で、従来品と比べ約10%断熱性能が向上。厚さ100㎜の場合、普通繊維のグラスウール断熱材16キロ品と同等の熱抵抗値2.2W/m・Kの断熱性能を発揮する。

 現在、同社が発売するグラスウール断熱材では、温暖地域の住宅の壁には、普通繊維のグラスウール断熱材「ハウスロン」の10キロ・75㎜厚品や、10キロ・100㎜厚品がまだ多く使用されているという。ただし、この仕様では、次世代省エネ基準のみなし仕様をクリアできないのが現状だ。

 ハウスロンには、次世代省エネ基準をクリアできる16キロ・100㎜厚品もラインナップしているが、コスト面でハードルが高くなることから、温暖地では普及が遅れているという。

 そこで同社では、ハウスロンに変わるスタンダード商品として、厚さ10キロ・100㎜厚品で、熱抵抗値2.2W/m・Kという断熱性能を発揮するソフールを開発。省エネ対策等級4の家づくりに取り組む先進的なビルダーなどにアピールしていく。

 ソフールの10キロ・100㎜品の価格は、設計価格で3800円。流通を通した販売価格は、ハウスロンの16キロ・100㎜厚品よりも抑えて設定する考えだ。

一定のコシを有し、施工しやすく
 ソフールでは、従来品よりガラス繊維を細くし、均質に絡み合わせることで、空気層を細分化した。空気をより動きにくくし、熱を伝わりにくくしたことにより、10キロ品でありながら既存の16キロ品に相当する高い断熱性能を発揮する。

 また、一定のコシを有し、施工がしやすいこともソフールの特長のひとつ。ガラス繊維を細くし、均質に絡み合わせることで、素材自体の反発力が増した。

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