広島県と山口県の工務店3社が連携する「賢く暮らす家づくりの会」(広島県広島市、事務局:小林)はこのほど、実質1200万円台で建てられるというパッシブ設計のスマートハウス「cashico(カシコ)」を9月30日までの期間限定で発売した。
屋根には10kW以上の大容量ソーラーパネルを搭載。20年間で約809万円の売電収入が見込めるという。
また、ゼロ・エネ住宅の審査基準をクリア。国土交通省が実施する住宅のゼロ・エネルギー化推進事業に採択されれば、最大で165万円の補助金の給付が受けられるとする。さらに、国産材を利用した木造住宅でもあるため、60万円相当の木材利用ポイントがもらえる要件もそろう。
「実質1200万円台」は、これらの売電収入、ゼロ・エネ住宅補助、木材利用ポイントで得られるメリットを建築費用2300万円から差し引いた数字となる。
「20〜25年ローンでも無理なく返済できる」「消費税増税前の期間限定価格」「注目のスマートハウス」「木材の地産地消」といった消費者に訴求するポイントをおさえることで、20〜30代に「家を賢く建てることで金銭的ゆとりのある豊かな人生」を提案する。
また、地元工務店ならではのメリットもアピール。適正なメンテナンスを行う「住まいのホームドクター」の必要性も呼びかけていく。
モデルハウス第1弾として「“鳩小屋”がある家」を発表。太陽熱温水器を設置することを想定し、屋根は鳩小屋が載っているようなユニークなデザインとした。夏の排熱にも一役買うという。
南側の庇を深くすることで上からの日射しを遮り、北側の地窓から冷気を取り込むことで室温をコントロールするなど、パッシブな工夫を盛り込んだ。