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日立アドバンストデジタル 高所、床下の点検ロボットを投入、ストック市場で需要を開拓 – オンライン記事

<日立アドバンストデジタル(神奈川県横浜市 藤井禎三社長)は、住宅の屋根や壁面、天井などの点検作業を支援する「高所点検ロボットカメラ」を発売した。住宅の維持・管理業務などストック市場で採用拡大を図る。>

hitachi01.JPG 同社は、1996年から住宅や施設などの屋根や壁面、天井などの高所の損傷点検作業をサポートする「高所点検ロボットカメラ」を販売してきた。

 屋根など足場が不安定な高所での点検作業は墜落事故のリスクが伴うため、作業者の安全を確保することが重要になる。「高所点検ロボットカメラ」を使うことで、墜落事故のリスクを低減できる。

 今年3月に従来機と比べ小型・軽量化を図った新商品を投入した。新商品は、新たに開発した軽量カメラを搭載するなど軽量化を図り、一人で持ち運びできるようにした。

 また、従来機は有線でカメラ操作を行っていたが、今回、タブレット端末(WindowsⓇ7搭載製品、第3世代iPad)によるワイヤレス操作を実現。操作性が大きく向上した。タブレット端末の画面に表示されるカメラ映像を見ながら、指先で画面をタッチして操作できる。カメラを上下左右に動かしたり、ズームイン・ズームアウトを直観的に操作でききる。点検したい箇所をタップすることで、カメラを最適な位置に向けることも可能だ。

 新開発のカメラは、高画質化も図っており、最大ズームは光学30倍。ブレの少ない映像を撮影できる。10 m先の0.1㎜の損傷まで確認できるという。

 ハウスメーカーや工務店などに向けて採用を推進しており、3月の発売以来、前年同期比5割増し程度で売上を伸ばしている。

床下の点検支援ロボットも発売
 同社は昨年10月に住宅の基礎や土台、配管の損傷などの点検作業を支援する「点検支援ロボット」も発売している。千葉工業大学 未来ロボット技術研究センターの小柳栄次副所長の技術的支援を得て開発したもので、点検用カメラを搭載し、車輪の代わりに独自のクローラー装置で走行するロボットだ。

 防湿シートが敷設された床下でもシートを巻き込むことなく走行・旋回動作を行える。

 ハウスメーカーなどに加え、配管整備などの施工会社、建物管理会社などにも採用を促したい考えだ。

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