今から150年前、日英修好通商条約にはじまった英国と日本の交流は、戦後アメリカから受けた影響とはちがった形で、日本の文化の奥深くに浸透していきました。明治時代、スコットランド人の宣教師が拓いた避暑地・軽井沢の歴史にはじまり、ウイリアム・モリスのアーツ&クラフツ運動に共鳴した柳宗悦は民藝運動を唱え、柳の盟友である陶芸家・濱田庄司はバーナード・リーチとともにセント・アイヴスで作陶に励みました。
彼らに共通しているのは、土地に根ざした生活や暮らしを大切にしながら、そこから生まれた美を尊ぶ姿勢です。
そんな両国の作家やデザイナーの足跡を訪ねながら、インスピレーションを与え合った作品や日英の風土や歴史に迫ります。