商機創出「JAPANTEX2013」初出展
金銀糸のきらめきインテリアに/城陽商工会議所
繊維ニュース記事 2013年104月27日(金曜日)
城陽商工会議所は、金銀糸を活用したインテリアのサンプル製品を出展し、同商工会議所が展開する「燦彩糸プロジェクト」を提案する。
カーテン、テーブルクロス、ランチョンマット、ランプシェード、いすなどの生地に燦彩糸を活用し、具体的なサンプル製品で披露する。例えばいすは座面と背もたれ用の生地に燦彩糸を使い、高級感のある上品なきらめきを付与している。
江戸時代からの伝統を持つ金銀糸は京都府の南山城地域が全国の生産の約80%を賄っており、その中で城陽市の生産量は50%に達する、日本一の産地である。
元々、和装を彩る商材だったが、和装の減少に伴い、生産量が大幅に減少した。産地としてこれに危機感を持ち、ほかの分野でも金銀糸を使ってもらおうと、城陽商工会議所が燦彩糸プロジェクトを立ち上げ、多角的な視点から事業を推進してきた。2009年には中小企業庁のJAPANブランドにも認定されている。
同商工会議所は、これまでも燦彩糸プロジェクトとして多くの展示会に出展してきた。その成果もあり、知名度は様々な分野で高まってきた。実際に燦彩糸を活用した製品やサンプル製品を生産している。具体的には携帯電話のストラップや財布、スニーカーの靴ひもなどで、京くみひもの技術を使った携帯電話ストラップは製品化し販売もしている。
今回のジャパンテックスではインテリア分野にターゲットを絞り、出展者や来場者と幅広く情報交換し、燦彩糸を活用したビジネス連携の可能性を探りたいという。
金銀糸の集積産地として城陽は、高い技術とノウハウの蓄積で、「多彩な色糸にスピーディーな対応ができる」「中小規模事業者の集積で少量対応が可能」「ナンバーワン産地としての多種多様な商品化の実績」といった特徴を持つ。また燦彩糸はほかの機能糸などとの組み合わせでも相性がいい。
城陽商工会議所の「燦彩糸プロジェクト」は、非日常的なきらめきを持つ金銀糸の活用によって生み出された、華麗で上質なインテリア空間を積極的にアピールする。