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工事現場向けに小型長距離無線LANシステムを開発

 日本電業工作(東京都千代田区)はこのほど、工事現場で使える自立電源一体型の長距離無線LANシステム「FalconWAVE」を開発した。 
 2.4Gまたは4.9Gの長距離無線LAN回線を利用することで、通信回線のない工事現場でも監視カメラの映像を伝送して工事の進捗や安全管理をリアルタイムで確認できるシステム。
 太陽電池を搭載した自立電源型で、現場での配線が不要なため、だれでも簡単に設置可能。IP方式のためランニングコストをかけずにWi-Fiエリア化を実現、工事現場でのネット環境を充実させることができる。
 また、広指向性アンテナにより台風や地震の揺れによる影響を受けにくく、安定した自営回線を確保できるとする。
利用イメージ
 同社は、事業所内の施設を使って約80m離れた場所に映像伝送(IPカメラ)、音声伝送(IP電話)、Wi-Fiエリア構築の3点を実現できるかを実験。その結果、平均伝送速度は13.7~13.9Mbpsと必要な伝送速度(3.6~5.6Mbps)を大きく上回ったという。
 今年中の製品化をめざし、建設業者、工事業者、セキュリティ会社向けに発売を予定。すでに発表している「風速・足場倒壊監視システム」「資材盗難監視システム」とあわせて工事現場の無線ソリューション製品のラインナップの拡充を図る。