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新宿に実大の伝統架構モデル 南信州の木の家と暮らし展

 南信州民家の会(長野県飯田市、矢澤秀勇代表)は12月18日から、東京・新宿の新宿パークタワーで「南信州の木の家と暮らし展~伝統木構造による田舎生活のススメ~」を開催している。
 伝統的な構法を手がける工務店や設計者、団体が協力し、延べ約10坪の実物大木造フレームを組み上げて展示。ヒノキの小径木をダボで縫い付けた合成梁、荒壁パネル下地にスギ板縦張りの外壁、一般材を使って製作した木製建具など、飯田周辺の山から産出する木を無垢のまま生かす工夫を随所に散りばめた。

 同会が首都圏で展示会を開催するのは初めて。会長の矢澤さんは「大工・工務店が自前の技術でできる架構のモデル。ぜひ多くの仲間に見てもらい、活用してほしい。また今後は防火や省エネの基準に対応する仕様も研究、情報をオープンにして地場の木材や大工・職人の活性化につなげていきたい」と話す。
 21日~23日の連休中には、伝統木構造の設計や林業・木材業の現状、木製建具、大工・職人の家づくりに関するセミナーも行った。展示会は明日25日まで開催中。