<リビタは東京都心の100㎡を超す分譲マンションを対象とした買取再販事業を開始し、新たなブランドを立ち上げた。潜在的な需要が高いとみられる東京都心の高所得者層マーケットの取り込みを図っていきたい考えだ。>
都心高所得者層のニーズ受け買取再販の新ブランド設立
首都圏で100㎡を超える高価格帯のマンション供給量は非常に少ない。東京カンテイの調査によると、新築ではマンション供給量全体の1.1%、中古物件でも4.4%しか存在しない。
リビタ(東京都渋谷区・南佳孝代表取締役)は分譲マンションの買取再販事業を行っているなかで、首都圏で100㎡を超す高級物件のニーズが潜在的に多くあると判断。今回、こういった需要を取り込むために分譲マンション買取再販の新ブランド「R100 TOKYO」を立ち上げた。
新ブランドでは、100年先でも資産価値を維持できる物件の供給を目指していく。このため、100㎡以上の面積を有していることに加え、長期的に土地の資産価値が下がりにくいと見られる東京都23区に立地する物件を買取再販の対象とした。
こういったマンションはバブル期に外国人向けの高級賃貸マンションとして多く建設された。しかし、近年、リーマンショックや東日本大震災を契機とする外国人の国外流出により、売りに出されるケースが多くなってきているという。
このため、リビタは「R100TOKYO」の対象として、こういった物件を積極的に買取り、リノベーションしたうえで再販していきたい考えだ。
2パターンのリノベ提案、既存内装の一部も活かす
「R100 TOKYO」では、リノベーションの方法に、設計自由度の高い2パターンのオーダーシステムを採用した。
一つは「スマートオーダー」というシステム。建物のスケルトンを残して内装を取り払ったうえで、居住者に合わせていくつかの間取りや内装を提案する。
もう一つは「プレミアムオーダー」というシステムで、スマートオーダーよりも間取りや内装について、入居予定者のニーズを細かく反映できる。専属のプランナーが家族構成から手持ちの家具家電までを細かくヒアリング。入居者の要望や特性を理解したうえで、間取りや内装の提案を行う。
どちらのパターンも原則として、内装は全て撤去したうえでリノベーションを行うが、品質が良く引き続き使えるものについては、活かして使用することも提案する。