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クーポンで入居者の外出促し、マンション電力のピークシフト実験

 マンションにおけるエネルギーの最適利用を支援するMEMS事業を手がけるファミリーネット・ジャパン(東京都渋谷区)と、大日本印刷(東京都新宿区)は、オンライントゥオフライン(=O2O※)のしくみを活用して電力需要が最大となる時間帯に外出を促して節電を実現する、電力ピークシフトの実証実験を今年7月から約1年間実施する。
 実証実験では、
[1]電力の需給ひっ迫予想時に外出を促し、入居世帯の消費電力の低減
[2]節電+クーポンというインセンティブにより入居者を実店舗に誘導し、商業施設の集客増
をねらう。
 具体的には、ファミリーネット・ジャパンが提供するエネルギー状況の見える化サービス「スマートマンションサービス」を導入したマンション入居者からモニターを募集。約200世帯にタブレット端末「Nexus7」を無償提供する。
 入居者は、タブレット端末に搭載したホームアプリを使うことで、日々の電力利用状況を確認するとともに、電力需給のひっ迫が予想される時には商業施設の割引クーポンやお買い得情報、節電のお願いを受信。こうした情報を入居者に流すことで外出を促し、マンションの電力需要のピークシフトを目指す。
 大日本印刷は、タブレット端末の調達、割引クーポンなどの特典情報を提供する協賛企業の募集を担う。
(※)O2O
 オンライン(インターネット上)での情報・活動が、実店舗などでの購買に影響を及ぼすこと。
実証実験のしくみイメージ
タブレット端末に搭載したホームアプリ画面