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ポラテック 宮城県加美町の東北工場が稼働、月産1万5000坪の構造材生産を目指す – オンライン記事

<木材プレカット最大手のポラテックは宮城県加美町に新設、2月から稼働させている。柱や梁などの構造材を月産1万坪生産することが可能。同社ではさらに加工機を増設し、今年8月には月産1万5000坪体制としたい考えだ。復興需要で住宅需要が高まっている東北地域の工務店などに供給していく。>

増大する住宅需要に対応、東北地方の復興に貢献
polatech.JPG 同社はこれまで、茨城県坂東市の坂東工場と、滋賀県甲賀市の滋賀工場を拠点にプレカット材の生産を行ってきたが、さらなるシェア拡大を目指し、生産体制の増強を図っている。静岡県富士市にも富士工場を新設し、今年2月に稼働させた。

 今回の東北工場では、震災からの復興により、増大している住宅需要に対応し、プレカット材の供給拡大を図る。宮城県、福島県、岩手県、山形県を中心に、東北6県の地場の工務店などに向け供給していきたい考えだ。

 東北工場の新設にあたって、現地法人「ポラテック東北」を設立、地元から16人の従業員を採用した。

最新鋭の加工設備を導入、月間1万坪の構造材を生産
 東北工場は、2万7176㎡の敷地に、9546㎡の工場建屋と291㎡の事務所棟を建設。最新鋭の加工設備を導入し、柱や梁などの構造材に加え、羽柄材や合板の生産を行っていく。

 最新鋭の生産ラインにより、月間1万坪、住宅約330棟分(1棟30坪換算)の構造材を生産できる。

 間柱や垂木などの羽柄材についても、高速で高機能な加工機を導入した。

構造設計から加工、現場納品まで一貫したサービスを提供
 同社では、単にプレカット材を供給するというだけでなく、構造設計や確認申請なども含め、現場納品まで一貫したサービスを提供し、市場を開拓していきたい考えだ。

 同社では生産能力をさらに増強する方針で、8月に新たに加工機を増設し、月間1万5000坪まで構造材の生産を拡大させる。

 東北工場が稼働したことで、富士工場と合わせて、月間2万5000坪分の構造材の生産能力が加わったことになる。従来の坂東工場と滋賀工場と合わせて、14万6000坪、住宅約4800棟分の構造材を供給する体制が整った。

 同社では九州においてもプレカット工場の建設を構想しており、プレカット事業のさらなる拡大を図り、シェア20%を目指したい考えだ。

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