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穴吹興産が1棟リノベに参入 初弾は川崎市・二子新地で

 穴吹興産(香川県高松市)が、1棟リノベーション事業に参入した。第1号物件として、神奈川県川崎市で開発を進めている1989年築の企業社宅をリノベーションした「アルファステージ二子多摩川」(地上3階建て・総戸数17戸)のモデルルームをこのほど開設。政府による中古住宅ストック政策の加速などを背景に2年ほど前に始めた検討期間を経て、初めて事業化した。今後も積極的に取り組みを進めて行く方針で、同社関東支店の堤孝広支店長は、「首都圏の社宅や賃貸マンションを中心に、第2弾、第3弾を供給していきたい」と話している。

 第1弾となったアルファステージ二子多摩川は、川崎市高津区二子1丁目5の1に所在。東急田園都市線二子新地駅徒歩3分だ。改修工事は構造体のみを残したスケルトン状態から、給水管の刷新やセキュリティ設備の導入などを実施。専有部の設備は、同社が供給する新築マンションと同等の仕様を採用する。

 また、専有部はカラーや建具、収納のサイズなどの変更に対応するほか、デザイナーと共に一から作り込むプランも用意している。

 専有面積は、63~75平方メートル。販売価格は3400万円台~4000万円台で、「周辺エリアの中古マンションと新築マンションとの間を狙った価格」(穴吹興産関東支店の堤支店長)。改修工事終了は、2013年11月の予定。