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暖房別に高齢者の活動量を調査、居室間温度差がないほど活発に

 積水化学工業 住宅カンパニーの調査研究機関である住環境研究所(東京都千代田区)は、独立行政法人 国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)と共同で、セキスイハイムに居住する男性38人を対象にした「高齢者の住まいにおける室内温度と活動量調査」を実施した。
 対象者38人を暖房の方法によりふたつのグループに分けて調査した。ひとつはフロアー全体を暖房し各居室間の温度差が少ない「フロアー暖房群」(18人、平均年齢70.1歳、築8年以内)、もうひとつはリビングなど主要な居室しか暖房しない「部分暖房群」(20人、同71.7歳、築20〜26年)。
 ふたつのグループの冬場の室内平均温度を比べると、フロアー暖房群のほうが6〜11度も高く、リビングと非居室(トイレ、廊下)との温度差は3〜4度だった。一方、部分暖房群のリビングと非居室との温度差は6度だった。
 ふたつのグループの活動量の違いをみると、フロアー暖房群のほうが低強度の生活活動、中強度歩行時間が長いことがわかった。1日あたりの歩数で比べると、フロアー暖房群は8082.1歩、部分暖房群は7493.8歩だった。