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窓開けや郵便整理など、空き家の維持管理サービスを京都でスタート

 アパート共用部の清掃事業を手がけるテイクス(京都府京都市)は、空き家の維持管理サービス「京都空き家キーパー」の提供を始めた。
 京都市の空き家率は14.1%で、全国平均の13.1%を上回るという。こうした現状を受けて同社は、集合住宅向けの車輌巡回清掃業務のノウハウとシステムを活用した新サービスを開発。
 思いがけない入院や転勤などにより空き家にせざるを得ない住まいや、住む人が見つからない空き家の所有者を対象に、建物の維持管理を実施する。
 具体的には、同社のスタッフが月2回空き家を訪れ、窓・扉・押し入れの通風(カビ発生抑止)、台所・浴室の通水(臭気対策)、室内・外周の簡易清掃、郵便受けの整理、外壁の目視など30項目の点検と維持管理作業を行う。
 このサービスを利用することにより、住まいの老朽化や近隣迷惑を抑制できるだけでなく、リフォーム費用の捻出や相続問題を考えるきっかけや時間の確保にもなるという。また、同社が空き家所有者の問題解決に向けた相談にも応じる。
 サービス料(税別)は、京都・向日市内が月1万2800円(10月末申し込み分まで)、その他(長岡京・八幡・宇治市など)が1万6800円。
 たとえば、京都市内にひとり暮らしする親が入院などで長期間自宅を空けることになった場合。東京に住む子どもが住まいのメンテナンスのためだけに月1回京都を訪ねたと仮定しても、新幹線料金だけで約2万5000円かかるが、こうしたコスト・時間の削減にもつながる。
カビ抑制のため窓・押し入れなど開け、約40分間通風する
外周の掃き掃除も維持管理メニューのひとつ