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積水ハウス 上期過去最高の売上高を達成、高付加価値戦略が奏功 – オンライン記事

<積水ハウスは、2013年度上期(1月決算)の決算を発表、高付加価値戦略が奏功し、上期過去最高の売上高を達成した。これにより通期計画も上方修正し、さらなる高付加価値戦略を進めていきたい考えだ。>

グリーンファーストゼロの比率が50%超、1棟当たり単価はさらに上昇
 セグメント別に売上高を見ていくと、戸建住宅事業については環境配慮型住宅「グリーンファースト」や、3、4階建て商品などが好調に推移し、同11.4%増の2486億3000万円となった。同社では、「質が量を呼ぶ」という考えのもと、高付加価値戦略を推し進めており、1棟当たり単価は前期から30万円増の3369万円にまで上昇している。

 同社では、環境に配慮した良質な住宅をグリーンファースト戦略と位置付け、環境対応機器などの採用率アップを図ってきた。さらに、今年4月から「グリーンファースト ゼロ」の販売も開始した。これは、国が推し進めようとしているネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)を実現するもの。

 同社では、2013年度の目標として、グリーンファースト ゼロの比率を40%にすることを目標として掲げたが、7月時点で51%にまで達しており、今年度の目標を50%に引き上げた。8月単月では既に64%にまで達しているという。

木造住宅も好調、陶版外壁の新ラインも稼働
sekisui_line.JPG 木造住宅「シャーウッド」も順調に売り上げを伸ばしている。前述したように、同社全体の棟当たり単価が3369万円であるのに対して、シャーウッドの棟単価は3400万円を超えている。

 今年度上期のシャーウッドの売上戸数は、請負で同15.1%増の2065戸、分譲で同69.9%増の355棟となっている。

 また、9月からシャーウッド用の陶版外壁「ベルバーン」の新製造ラインが稼働を開始した。同社の東北工場(宮城県加美郡色麻町)に新設したもの。ベルバーンについては、2011年4月に黒崎播磨より事業を譲り受け、同社の静岡工場での内製化に踏み切った。しかし、シャーウッド自体の受注が増加するなかで、生産量を確保することは難しくなっており、新たに東北工場にラインを設けた。

 これによって、生産量は従来の1.6倍となる月間8万㎡(住宅約510棟分相当)にまで増加する。現在、ベルバーンの採用比率は35%となっているが、今回の生産体制の拡充によって、採用率をさらに高めていきたい考えだ。

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