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初めまして
ガーデニングプランナー科最年長在校生の町田佳津見です。

夢は公園の片隅でもいいから私がプランした庭を作ることです。
そのためにはまずボランティアから始めるのがよいと聞いていたので、特定非営利活動法人渋谷・青山景観整備機構SALF緑化部会…簡単に言うと一階のグリーンハウスが実施している街の緑化ボランティアに参加してきました。
 
場所は日本橋高島屋前。 3.11以降敬遠されているという淡路瓦への応援も兼ねて、江戸の瓦家並をイメージした模様の花壇を作ります。

10月6日日曜朝10時半からスタート。 
最初の仕事は昨日土で汚れた道具の水洗い。 簡単簡単!!

次は瓦を渡す手伝い。
瓦は単に並べていくのではありません。 いったん全スペースに瓦を並べ、瓦が自力で立つようにしてから、模様以外の瓦を抜くという手の込んだ作業です。 瓦を並べるのはSALFのKさん一人(じぇ)、私は積み上げてある瓦を渡す役。 瓦の数は模様分なので、途中からは並べ終えた瓦を土から抜いて、左手に持って渡しながら、抜いた瓦の隣が倒れないよう右手で抑えながら、右手(?)で発泡スチロールの袋を入れて止めます。

1時間ほどしてお昼休みとなりました。 日本橋の緑化ボランティア・はな街道の花奉行(名前が粋です)さんにゴチになりました。

その後も瓦の手渡し。 200枚(じぇじぇ)ほどを渡して、3時ごろ花壇にぴったりと収まった美しい甍の波が出来上がりました。 

やっと花植え。
320ポット(じぇじぇじぇ)の花を仮置きしたころには腰が立たず、隅っこに13本のリキシマを植えました。 土が歩道に流れるのを防ぐため、実は3回植え直したのですが。

で、水遣り。
通常は水奉行が散水車でするそうですが、江戸時代よろしく日本橋の下の双十郎河岸へ水汲み。 両手に大きな如雨露を持った水汲み岡引きのヨタヨタ歩きに、お巡りさんも交番から飛び出して来てお手伝いしましょうか・・・。


橋の下ではなくちゃんと名前がありました。

2回目のころには日も暮れはじめ、最後は夕闇のなかで歩道の土を洗い、瓦の土を雑巾で拭きました。 白状します、3枚ほど拭きました。

夕方町田校長が激励にお越しになって、なんと仕上げのお掃除をされましたが、立って見ているのがやっとの私でした。 

通りの植栽は平らな場所がほとんどですが、高さがあることで雰囲気が出て、日本橋らしい、でも新しい感覚の仕上がりです。 他より美しいものを作るのは見えないところで大変なことをしているのだとわかりました。 

私の最初の作品は「瓦を抜いた跡」になりましたが、今でも「わが作品」を見るたびに満足しています。 

今は冬のパンジーに変わっていますが、花奉行・水奉行の横に先輩たちのプランが描かれた町田ひろ子アカデミー・ガーデニングプランナー科の看板がしっかり立っています。

アカデミー初日に塚部先生がおっしゃった「壮にして学べば即ち老いて衰えず、老いて学べば即ち死して朽ちず」を胸に、来春からはKさんの勝手弟子として迷惑と思われても後をついて回ろうと思っています。

それにしてもアカデミーの皆さん、町田校長はすごい。
打ち上げの席でお話しただけなのに2か月後にお会いした時に私の顔と名前を憶えてらした。
今はまだわからないでしょうがこれって本当にすごいことなんですよ。

ガーデニングプランナー科 町田佳津見