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木材プレカットのポラテック 東北工場が稼働 – 記者ブログ

 ポラテックのプレカット工場「東北工場」が稼働を開始している。同社はポラスグループで木材プレカット事業を展開しており、プレカット材のシェアでは7~8%を握る最大手だ。これまで、茨城県坂東市の坂東工場と、滋賀県甲賀市の滋賀工場を拠点にプレカット材を生産してきた。今年、静岡県富士市と今回の宮城県加美町に新たに工場を新設、4拠点体制とした。富士工場、東北工場とも2月から操業を始めている。
 東北工場は、柱や梁などの構造材を月間1万坪生産できる生産ラインを備え、羽柄材や合板なども生産する。生産ラインには、高速、多機能な最新鋭の加工機を導入し、高い精度での加工はもちろん、不良品率も少ないという。

ポラテック 東北工場 P5100067.JPGのサムネイル画像
ポラテックの東北工場は最新鋭の設備を導入、月間1万坪の構造材の生産が可能

 東北工場のある加美町は、仙台市から車で1時間半程度。仙台市をはじめとした宮城県や福島県、岩手県などでは震災からの復興で住宅需要が高まっており、工場の新設はこうしたニーズに対応する狙いがある。
 さらに言えば、高齢化により大工就業者が減少しており、住宅づくりの現場では、手仕事による木材の加工が難しくなっている。このため、工場生産システムによる木材のプレカット化が進んでおり、今後も需要拡大が見込める。
 東北工場の稼働により、同社のプレカット事業は、坂東工場、滋賀工場、富士工場と合わせて月間14万6000坪の規模になる。同社は、今年8月にも東北工場の生産能力を増強し、月間1万5000坪の構造材を生産できる体制とする計画だ。九州にも新たなプレカット工場の建設を検討しており、プレカット事業のさらなる拡大を図ろうとしている。(三俣)

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