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日本農薬 防蟻・防湿効果を発揮するテクノガード工法、リフォーム市場で販売拡大へ – オンライン記事

<日本農薬(東京都中央区、神山洋一代表取締役社長)が開発した防蟻・防湿工法、テクノガード工法。床下の土壌全体に防蟻剤を含んだ樹脂を散布し硬化させる。簡単な施工で防蟻効果だけでなく防湿効果も得られるメリットがクチコミで広がり、リフォーム市場での販売を拡大している。>

nihon.JPG 布基礎+土壌あらわし(以下・布基礎)を採用した床下では、土壌が露出しているため、絶え間なく湿気が発生する。結果としてカビの発生や木材の不朽が進みやすくなる。また、湿気の多い木材を好むシロアリを誘引する原因にもなる。

 土壌に薬剤だけを散布し、バリア層をつくる通常の防蟻処理に対し、テクノガード工法では、床下の土壌全面に防蟻効果のある薬剤を含んだ水性アクリル系樹脂を散布し、強固な樹脂硬化層を形成。シロアリの侵入を防ぐとともに土壌から発生する湿気も防ぐ。

 テクノガード工法の販売開始は3年前。簡単な施工で防蟻・防湿の両方の効果を発揮することから、クチコミで評判が広がり、リフォーム市場での採用が増加してきている。昨年の販売実績は前年比5倍となった。

接触したシロアリをノックアウト、安全性の高い薬剤を使用
 テクノガード防蟻薬剤の有効成分はアセタミプリドという薬剤。特徴は、非忌避性の防蟻剤であること。忌避性の薬剤を含んだ処理層の場合、シロアリは別のルートから侵入する恐れがあるが、テクノガード防蟻薬剤を含んだ処理層であれば、シロアリは気づくことなく接触し死滅する。

 防蟻性能試験では、シロアリはテクノガード防蟻剤を含んだ処理層を貫通できず100%死亡することが確認された。一方で農薬にも使われる薬剤であり、蒸散性もほとんどない。そのため呼吸により体内に取り込まれる可能性は極めて低く、安全性が高い。

コンクリート境目や配管まわりなどの隙間も密封
 布基礎を採用した床下を対象に開発したテクノガード工法だが、ベタ基礎や布基礎+防湿コンクリート物件などでの問い合わせが増えている。

 シロアリはわずかな隙間を利用して床下内部に入り込む習性をもつ。基礎の立ち上がりと防湿コンクリートの境目や、配管まわり、床束まわりなどに、経年によるコンクリートの伸縮でわずかな隙間ができ、そこからシロアリが侵入する。こうした隙間になる恐れがある部分にテクノガード工法を施すことで、シロアリの侵入を防ぐ。

 防蟻・防湿効果が同時に得られる。さらに部分的なコンクリートの隙間の補強にも使える。こうしたテクノガード工法のメリットを訴求し、さらなる市場の開拓を図る考えだ。

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