最新のJAPANTEXはこちら

ポラス暮し科学研究所 3次元構造計算ソフトを開発 建研のシステムと連動し倒壊解析も – オンライン記事

<ポラスグループの研究機関であるポラス暮し科学研究所(中内セイコ代表取締役)は、3次元での立体検証を可能にしたオリジナルの構造計算ソフト「ウッド・イノベーター」を開発した。(独)建築研究所の「wallstat」と連携させることで、倒壊解析も行える。>

全棟で構造計算を実施、3次元での構造計算で精度を向上
 現行の建築基準法では、3階建て以上の木造住宅に構造計算が義務付けられている。言い換えると、2階建以下の木造住宅であれば、壁量計算に基づいた仕様規定に従って設計を行うことで、構造計算を行う必要がない。

 しかし、ポラスグループでは、「より安全・安心な住宅を設計するためには、構造計算が不可欠」と考えており、建築基準法では必要ない木造2階建て住宅でも全棟で構造計算を行っている。

 こうした取り組みをさらに強化するために、「ウッド・イノベーター」を開発した。

スキップフロアなども用いた住宅の構造計算もより正確に
 「ウッド・イノベーター」の最大の特徴が3次元の立体検証を可能にした点。これまでポラスグループでは、2次元の構造計算ソフトを用いてきたが、スキップフロアや斜め壁や傾き壁などの立体的な検証ができないという問題があった。

 そうした構造計算であっても、建築基準法上は大きな問題があるわけではないが、より構造計算の精度を高めていくためには、3次元での立体検証を行うことが求められる。

 また、適切な部材選定と耐震性能の向上も図れるという。

 今後、ポラスグループでは、この「ウッド・イノベーター」を用いた構造計算へと切り替えていく方針で、さらなる安全・安心を提供していきたい考えだ。

0