関東の不動産競売情報を扱うエステートタイムズ(東京都豊島区)は7月30日、2013年上期の不動産競売統計(期間入札)を発表した。2011年から12年にかけて落札価格の下落が続いたが、今年上期は各都県で上昇した。
期間入札の物件数については2010年以降減少傾向で、今期も多くの裁判所で減少した。とくに宇都宮本庁では前年の半数以下と大幅に減少した。
落札率は各都県で90%前後の高水準をキープ。埼玉で大きく上昇し、前年比5.5ポイント増の95.2%にのぼった。落札物件の平均入札本数も各都県で増加、土地付建物よりマンションの増加幅が大きかった。
入札対象となった物件の価格の中央値は前年と大きくは変わらず、30万円下落の852万円。埼玉(718万円)、千葉(496万円)はほぼ前年並みで、東京は35万円下落し1372万円、神奈川県は24万円下落し929万円だった。
物件の落札価格は2011〜12年にかけて下降していたが今期は上昇、特に東京(前年比0.14ポイント増)と埼玉(同0.11ポイント増)は大きく上がった。