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CBRE投資家調査、期待利回り低下傾向

 CBREはこのほど、四半期ごとに実施している不動産投資家調査(7月)を発表した。東京主要部の各セクター(オフィス・賃貸マンション・商業・ホテル・倉庫)の期待利回り(NOIベース)は、前回4月調査と比べて概ね低下した。

 特に低下が目立ったのが「倉庫(首都圏湾岸部)」。マルチテナントの期待利回りは5.4~5.9%で、上限値・下限値ともに10bps(ベーシスポイント)低下し、調査開始以来の最低水準となった。シングルテナントも5.3~5.7%で、上限値で30bps、下限値で20bpsと大幅に低下した。同社では、「首都圏において投資家が増えたことに加え、投資案件としてのマルチテナント向け倉庫の獲得状況も厳しいため、シングルテナント向け倉庫への投資家の関心が集まっていることがうかがえる」としている。

 そのほか、「商業(銀座中央通り)」の上限値が調査開始以来最低となる4.7%だったほか、「賃貸マンションワンルーム(東京主要5区)」、「ホテル(東京主要5区運営委託型)も低下した。

 オフィスビルは、エリア別に見ると「日比谷~内幸町」と「日本橋」は上限・下限値ともに10bps低下し、他のエリアは横ばいまたはやや低下する結果となった。