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FPコーポレーション 直流充電で充電効率を最大化するコンパクトな蓄電池を発売 – オンライン記事

<FPコーポレーションは太陽光で発電した電気を直流のまま充電できる蓄電池「S3000」を開発した。これにより、充電時のエネルギーロスを少なくし、充電効率を最大化できる。>

 通常、太陽光発電で発電した直流電力はパワーコンディショナーを経由し、交流電力に変換された後、住宅設備や蓄電池に給電されるか、売電される。この際、太陽光発電の発電量が70~80Vにならないとパワーコンディショナーの電源が入らない。このため、悪天候の日では、発電はしているが、住宅設備や蓄電池への供給や売電ができず、発電した電力が無駄になる。

 そこで今回、発電した電力をパワーコンディショナーに経由させずに直接S3000に蓄電する仕組みを開発。これにより、悪天候時、発電した電力の電圧が弱くても蓄電池に電力を貯めることが出来る。また、直流から交流に変換することで電力のロスも回避できるなど蓄電効率の向上に成功した。

用途によって選べる3タイプを用意、ダブル発電を制御する仕組みも
 ライフスタイルによって充放電の仕方が選べるように、「TYPE―A:余剰電力買取単価据置型」、「TYPE―B:ダブル発電適用型」、「TYPE-C:AC充電型」の3タイプを用意した。

 TYPE―Aは、いわゆる「ダブル発電」とならないように、蓄電池の給電を制御する仕組みを採用したタイプだ。ダブル発電とは、太陽光発電と燃料電池などによる発電を組み合わせたもの。より多くの発電が可能になり、売電量も増加させることができる。ただし、国の余剰電力買取制度では、太陽光発電の発電量が10kWh未満の場合、ダブル発電を行うと、売電価格が通常の38円/kWhよりも7円安い31円/kWhに下がってしまう。

 TYPE―Aには、太陽光発電が開始した時点で放電を自動で制限するプログラムを設定している。このため、蓄電地を使用してもダブル発電にならず、通常の売電価格である38円/kWhで売電できる。

 TYPE-Bでは、太陽光発電の売電と蓄電池の給電が同時に行える。太陽光発電の売電額は減るが、自由に蓄電地の充放電ができるというメリットがある。

 また、太陽光発電を設置していない戸建てや共同住宅を対象としたTYPE-Cも用意した。TYPE-Cでは、太陽光発電で発電した電力からの充電は行わず、系統電力からの電力だけで充電を行う。夜に系統電力の安価な深夜電力を充電し、それを日中使用することにより、節電とピークカットを行う。

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