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首都圏マンション発売 9月は前年比7割増 増税前駆け込みが影響

 不動産経済研究所の調査によると、9月に首都圏で発売された新築マンションは5968戸だった。前年同月比77.3%増。供給戸数のうち、通常は6~7割程度の初回売り出し物件が全体の5割にとどまるなど、初回売り出しが済んでいる物件の未発売在庫の販売が目立った。契約率は83.5%で、4カ月連続の80%超えとなった。

 需給ともに高水準だった背景について不動産経済研究所は、「消費税について、9月末までは引き上げ前の税率で購入できることを知っている一方、増税後は住宅ローン減税の拡充などの軽減措置が受けられる情報を知らず、駆け込んだ消費者が多かったようだ。それに合わせて、事業者側が未発売在庫の販売を急いだのではないか」と見ている。

 1戸当たりの平均価格は5043万円で、前年同月比22.4%増。1平方メートル当たりの単価は71.1万円で、同22.0%増だった。東京都千代田区で平均2億6645万円の物件が即日完売するなど、都心の高額物件が全体を押し上げた。

 販売在庫数は8月末から119戸減少して、4011戸。10月の発売戸数は3500戸の見込み。