LIXIL(東京都千代田区)は10月、スーパーウォール(SW)工法向けの高断熱壁パネルとして、制震機能を取り入れた「制震スーパーウォール」を開発、販売を始めた。
ブチルゴム系素材を住宅用に加工した粘弾性体の「制震テープ」(アイディールブレーン社製)を柱に固定する面に追加。これにより、制震テープが地震の揺れのエネルギーを熱エネルギーに変えて吸収する。
この新製品を採用した制震住宅と、制震テープなしの住宅(=非制震住宅)を比較実験したところ、制震住宅は何度揺れが来ても変形しにくく、くり返しの地震、余震に強いことがわかった。建物の揺れ幅も非制震住宅の2分の1と少なく、非制震住宅が40ミリの変位で筋交いが折れるのに対し、制震住宅は20ミリの変位で壁紙が破れる程度の被害にとどまった。