新日鉄興和不動産(東京都港区)が、電力使用量の見える化などを行うスマートマンションの供給に取り組む。第1弾として供給する「ハミングテラス(東京都足立区・総戸数102戸)」と「ハイコート大塚レジデンス(東京都豊島区・総戸数42戸)」がこのほど、経済産業省が行うマンションのスマート化にかかる費用を補助する「スマートマンション導入加速化推進事業」の採択を受けた。今後供給するマンションについても、積極的にスマート化を検討していくという。
「ハミングテラス」と「ハイコート大塚レジデンス」では、ファミリーネット・ジャパン(東京都渋谷区)が供給するHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)「me-eco(ミエコ)」を採用する。専有部や共用部の見える化を行う。エネルギー消費量について、パソコンや携帯電話で確認ができる。
加えて、「ハミングテラス」は、割安な高圧電力をマンションで一括購入して、各住戸に電気を供給する高圧一括受電システムを導入する。各住戸の電気代を約5%削減する。一方、「ハイコート大塚レジデンス」は玄関照明の点灯状況などを基に、子供の帰宅状況や高齢者の居住状況を家族に通知する見守りサービスを導入する予定だ。