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指導必要ない建設業者は3.4% 13年度下請取引等実態調査

 国土交通省は11月15日、2013年度下請取引等実態調査の結果を公表した。建設工事を下請負人に発注したことのある業者のうち、建設業法に基づく指導を行う必要のない建設業者は401者(3.4%)だった。2012年度調査の305者(2.4%)より1.0ポイント増加した。一方で、元請負人から「不当なしわ寄せを受けたことがある」と回答した業者は平均15.7%で、昨年度から1.1ポイント増加した。
 4月以降に賃金を引き上げた建設業者は36.6%だった。上げた理由で「周りの実勢価格が上がっており、引き上げなければ必要な労働者が確保できないため(18.6%)」というように、需給バランスで上昇要因が増えてはいるものの、3分の2は賃金の引き上げを行っていない。引き上げない理由では、「請け負った価格が低く、賃金引き上げの費用が捻出できない(46.0%)」が多かった。
 全国の建設業者約1万6000業者を対象に実施したもので、約1万4000者から回答があった。7月16日から9月2日にかけて郵送での書面調査。