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地域工務店、消費増税前の駆け込みと反動は小規模

 工務店ネットワーク「ジャーブネット」を主宰するアキュラホームが会員工務店を対象に実施した調査によると、消費増税前の駆け込み需要とその反動はそれほど大きくなかったことが分かった。

 2014年4月から、消費税が8%に引き上げられる。住宅取得については、経過措置として増税の半年前(9月末)までに契約した場合は、引き渡しが来年4月1日以降でも現行5%に据え置かれる。そのため、9月の需要集中と、10月のその反動が懸念されていた。

 調査(有効回答数159社)では、8、9、10月それぞれの契約状況について聞いた。契約数が前年以上と回答した割合は、8月が84%、9月が87%、10月が66%で、半数以上が好調を維持していた。

 また、駆け込み需要が予想された時期の顧客の様子としては、「急いでいた」「冷静」「どちらとも言えない」が、それぞれ3割ずつを占めた。

 同社では、「地域工務店へ来場するお客様の反応としてはそれほど大きな影響はあらわれていなかったようだ。契約件数を見ても駆け込みとその反動は小規模だったことがうかがえる。一部フリー回答には、10%に引き上げられる際に、今回以上の駆け込みを予測する声もあり、工務店は増税後の優遇措置や控除内容についての知識を深め具体的な対策が必要となりそうだ」としている。