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(一社)温熱環境研究所 工務店へ向けホウ酸防蟻施工を提案、業界最長の20年保証を実現 – オンライン記事

<(一社)温熱環境研究所は、新築住宅のシロアリ対策として、ホウ酸施工システムの展開を始めた。工務店の現場責任者などを対象に、ホウ酸施工管理技士という資格制度を創設。ホウ酸に関する一定の技術、知識を持つ人材を養成することで、業界最長の20年保証を実現した。>

2010.7.23.jpeg 近年、住宅の防腐・防蟻処理市場では、ホウ酸の注目度が急激に高まっている。2011年に、ホウ素系の木材保存剤の3製品が(公社)日本木材保存協会の認定を取得。これによってホウ素系薬剤を利用した住宅であれば、住宅性能表示の劣化対策等級3に対応できるようになった。

 こうしたなか、(一社)温熱環境研究所は、全国の工務店を対象に、新築住宅のシロアリ対策として独自のホウ酸施工システムの展開を始めた。

 ホウ酸の安全性に関心を示すビルダーは多い。ホウ酸は「揮発・蒸散しない」「非常に毒性が低い」「体内に入っても排出されやすい」「VOCを発生しない」といった特性を備えている。つまり、環境や人体に影響を及ぼす心配がないからだ。

認定施工店を組織化
 温熱環境研究所が開発したホウ酸施工システムでは、エコパウダーが販売する「エコボロンPRO」を使用する。温熱環境研究所がエコパウダーと代理店契約を結び、全国の工務店(認定施工店)にエコボロンPROを販売。全国の工務店へ参加を呼びかけ、認定施工店を組織化していきたい考えだ。

 温熱環境研究所を通じて、エコパウダーが販売するエコボロンPROの認定施工店として登録されることで、工務店は自社でホウ酸施工が行えるようになる。

ホウ酸施工管理技士資格を創設
 また、地盤保証事業などを展開するハウスワランティの協力を得て、ホウ酸施工保証制度「ホウ酸deあんしん保証」も開始した。これは業界初となる20年間のホウ酸施工保証制度。温熱環境研究所が、ホウ酸施工のプロを育成する体制を整えたことで実現した。

 これまで、ホウ酸施工保証期間は最長でも15年間だった。また、ホウ酸メーカーが保証するのは製品性能であり、ホウ酸を施工していない箇所からシロアリ被害が発生した場合、保証の対象にはならない。これに対して、「ホウ酸deあんしん保証」では、万が一、シロアリ食害が発生した場合、免責事項なしで、2000万円を上限として修復費用を補償する。

 この保証制度を実施するために、温熱環境研究所は、「ホウ酸施工管理技士」という資格制度を創設した。

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