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発展途上のMEMS市場規模を390億円と予測 矢野経済研究所が調査

 HEMS、BEMSに続き、2013年度からスマートマンション導入加速化推進事業がスタートしたことを受けて、矢野経済研究所(東京都中野区)は7〜9月、国内のマンションエネルギー管理システム(MEMS)市場について調査を行った。
 その結果、MEMS市場が事実上立ち上がった2013年度の市場規模(事業者売上高ベース)を、390億円と見込む。ただし、機能やサービスは発展途上で、MEMSアグリゲータ(※)24社のなかでも、実質的な事業開始時期や営業展開に差が出ていることから、この見込みを大きく下回る可能性もあるとする。
 現時点では、先行して商談を進めてきた高圧一括受電事業を兼ねる事業者や、マンションデベロッパーとの関係が強い事業者が有利に展開しているとした。
 2015年度くらいまでにMEMSとしての独自機能やサービスが認知されれば、マンションのスマート化の手段として定着し既築マンションにも普及すると推測。2016年度の市場規模を810億円と予測する。
※「MEMSアグリゲータ」とは、クラウドなどによる集中管理システムをもち、マンションにMEMSを導入してエネルギー管理支援サービスなどの提供を通じて10%以上の節電をめざす事業者のこと。環境共創イニシアチブによる認定が必要。