東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、マンション価格(70平方メートル換算)が年収の何倍に相当するかを算出することでマンションの「買いやすさ」を表した指標、「年収倍率」の2012年度版を発表した。それによると、新築マンション価格における年収倍率の全国平均は6.53(前年比0.26ポイント拡大)。最高値を更新し、2008年のリーマン・ショック以降で最も買いにくい状況になっている。
最大の要因について、同社は「平均年収の下落」と指摘。2012年の平均年収は前年比20万円減の417万円で、一部を除き全国的に減少傾向にある。そのうえで、首都圏では価格が反転上昇傾向にあり、年収倍率が拡大する結果になったという。