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世田谷区、空き家活用でモデル事業決定

 世田谷区はこのほど、「世田谷区らしい空き家等地域貢献活用モデル事業」を決定した。

 同区は、住宅地としての人気や地価水準が他のエリアと比べて高い地域でもあるため、「空き家は地域資源」と位置づけ、その活用方法の普及・促進を図ることを目的に今回の事業をスタートした。改修工事や価格・消耗品の購入のための初期費用として、最大200万円を助成する事業3件を募ったものだ。戸建て住宅、共同住宅、そして住宅の空き部屋の一部も対象とし、トータル5件の中から選定した。

選定された事業の企画テーマは、(1)「グリーフサポートセンターせたがや」の設立、(2)「シェア奥沢」の整備、(3)「デイサービスと認知症カフェを備えた地域の多世代交流拠点づくり」。

 世田谷区では、空き家などの有効活用をオーナーに促すため、7月から「オーナー向け相談窓口」を設けた。地域貢献をテーマに、空きスペースをどのように活用できるかについて共に考える窓口だ。世田谷区の関連部署やNPOなど、活用を希望する団体とのマッチングも図る。

 これら一連の流れとして、今回の「空き家活用モデル」も事業化された。世田谷区では、次年度も引き続きモデル事業を展開できるよう予算要求している。