帝国データバンクの企業倒産集計によると、11月の企業倒産は820件(前年比12.6%減)、負債総額は1335億1700万円(同46.5%減)で、件数は4カ月連続で前年を下回り、負債総額は今年最小を記録した。政府の経済対策や消費税の駆け込み需要などにより中小企業の資金繰りが持ち直しを見せたことによる。
地域別で見ると全国9地域中、東北を除く8地域で前年を下回った。一方、東北は3カ月連続の前年比増となった。
業種別では、主要7業種のうち不動産業(28件、同増減なし)が横ばいなのと卸売業(146件、同9.0%増)が増加した以外は減少した。建設業(174件、同25.6%減)は、復興関連需要や公共事業に加え、住宅建築の増加に伴い土木工事(24件、前年同月41件)、内装工事(19件、同26件)で減少した。