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ミサワホームの型式不適合施工問題で新たな不備発覚

 ミサワホーム(東京都新宿区)が型式適合認定を受けたプレハブ住宅で、認定とは異なる施工をしていた問題で、国土交通省は11月29日、サンプル調査の結果を公表した。調査を行った5棟すべてで不適合施工があった。うち2棟では報告とは異なる新たな不備が発覚した。
 サンプル調査を実施した5棟のうち3棟で、事前に報告のあった補強のためのボードが施工されていない不備が確認された。残り2棟はボードは施工されていたが、うち1棟はボードの位置が認定より高くなっており、もう1棟はボードをとめつけた軸材の仕様が認定とは異なっていた。
 現時点で同じような不適合施工の疑いが強い物件は全国に1619棟ある。国交省は、全棟について特定行政庁に調査を依頼するとともに、今回新たな不備が見つかったことから、ミサワホームに対しては他の種類の施工不備の有無について再調査・報告を指示している。
 疑いのある物件は、都道府県別に、北海道147棟、岡山県1063棟、広島県347棟、島根県1棟、山口県2棟、香川県2棟、福岡県2棟、佐賀県50棟、長崎県5棟。
 なお、今回の5棟について、構造耐力上の建築基準法違反を調査したところ、5棟とも構造安全性に問題がなかったという。